ちょうどこのニュースが流れる前に、セミドレスを購入していました。
オーダーではなく、いわゆる「吊るし」です。
上野までバイクで10分ぐらいのところに住んでいるんですが、
アメリカンワークブーツを日本で買うなら、上野の右に出る地域はないだろ、
ということで、上野で購入したわけです。
ホワイツの場合、
「セミドレスを買うぞ」
と、欲しいモデルが決まっても、そこから購入に至るまではまだまだ長い道のりがあります。
持ってる方は痛感されていらっしゃると思いますが、
モデルが決まっても、各パーツや素材で悩まされるのがホワイツなんですね。
なにしろ、キングオブワークブーツです。
その堅牢さ、存在感に魅了されて購入に至る人がほとんどなので、
経年変化、履き込んでボロボロになることを想定する場合が多く、
そうなると、自分好みの変化が期待できるような、そんな素材選びに没頭することになります。
オーダーの場合は、ラスト(木型)から、ハトメやソールの素材や仕様に至るまで、
すべてを自分好みにできる利点がありますが、吊るしの場合はそれはできません。
その代わり、早く手に入り、工夫をすれば安く買えます。
まぁそんなこんなで僕は、アッパーのレザーで悩みに悩んで(至極普通な悩みw)、
最終的に、ブラックのクロムエクセルレザーにしました。
ブラックドレス、ブラウンドレス、ブラッククロムエクセル、この3つで特に悩みましたね。
今回のワークブーツ欲求は、
「黒くてイカついワークブーツが欲しい」
というテーマだったので、
この3つに絞り込んでからの検討でした。
(ブラウンドレスは、暗いところでは黒く見えて、経年変化してくると赤茶が顔を覗く、というのが非常に魅力的だったので、見事候補にノミネートされたわけです)
で、結局、ブラックのクロムエクセルに落ち着きました。
理由は3つあります。
①光沢のあるツヤよりも、鈍いツヤのほうがかっこよく感じた
②雨天時でもガシガシ履きたいため、水に強いほうがよかった
③経年変化で、茶が顔を覗く、というのが僕のハートを打ち抜いた
以上です。
そんなこんなでアッパーには悩みに悩み、
その他のパーツについては、それほど大きなこだわりはなかったので、
意気揚々と上野に向かったというわけです。
で、長い長い前置き失礼いたしました。
開封から、シューレースを通すまでをご覧頂きたいと思います。
サイズは、7 1/2 Eでジャストフィットでした。
トリッカーズのMALTON(#2508)のフィッティング5と同じようなサイズ感かな?
という印象です。(ほんの少しだけ、ホワイツの7.5のほうがタイトかもしれませんが)
この、鈍い黒のツヤこそ、クロムエクセルです。
断面が茶色なのがいいアクセントになりますし、
このおかげで、経年変化時に、茶色が顔を覗く効果が期待できます。
このかかと部分のカーブもたまりません。
ヒールカップのくびれ具合もいいですね。
ヴィンテージのワークブーツさながらです。
こういうところは、高級なワークブーツにしか見られません。
ホワイツの代名詞ともいえるダブルステッチ。
ダブルステッチ、トリプルステッチは、ワークアイテムの顔ですよね~
ワークブーツでありながら、ドレステイストも匂わせる。
セミドレスと名付けられた理由がなんとなく分かります。
クロムエクセルを手に入れると、ドレスブラウンも欲しくなる。
いやー、物欲のスパイラルって怖いですね。。
さて、ABCに買収された今後ですが、どうなるのでしょうか。
売上げアップ、利益率アップのために、作業工程でコストダウンを図るのか、
ホワイツはホワイツのまま、単に技術・ノウハウ取得のための買収なのか、
気になるところですね。
【ホワイツ セミドレスのサイズ感】
このセミドレスは、7 1/2 Eです。
印象としては、他のアメリカのブーツよりも大きめの印象です。
とくに、幅、甲の高さですね。
僕の足の実寸が、25.8cmなので、従来なら7 1/2は小さいはずなんですよね。
ただ、このセミドレスは捨て寸も少なからずありますし、足幅、甲に関してはピッタリです。
ちなみに、僕は、他のブーツでは、以下のサイズを履いています。
ALDEN インディーブーツ 8EE
Tricker's 2508 Malton 7.5 Fitting 5
Paraboot Chamboad 7.5
New Balance 576 8.5D
ご参考までに。