2014年7月16日水曜日

Tricker's Malton 2508 / トリッカーズ モールトン 2508 のサイズ感

今日は、カントリーブーツの定番、イングランドの老舗トリッカーズについてです。


僕も、トリッカーズの靴には、長い間ハマって来ておりまして、
オリジナルのものも、ブランドとのダブルネームのものも、
いろいろ手を出してきました。


で、トリッカーズの肝っていうのは、サイズ感にあるんですね。


いろいろブログを漁ってみてみると、
トリッカーズの履きおろしは地獄だとか、
最初の靴ずれを乗り越えなければならないだとか、
そういったことが散見されます。

確かに、イカついダブルレザーソールですし、
革も分厚くしっかりしているので、新品時の堅さはかなりのものです。

なので、馴染むまでは多少足が痛むこともあるでしょう。


ただ、もし、カントリーブーツのラストが足にすごくフィットしたものだったら、
履きおろしが地獄になることもないんですよね。むしろ天国。


実際、僕がそうです。


Malton(またはStow)のラストって、4497Sという型番のものなのですが、
このラストが僕の足に完全フィットしちゃってるんですよ。


例えば、もうひとつトリッカーズの代表的なモデルでBourtonというものがありますが、こちらのラストは4444という型番のものです。

この4444ラストは、僕の足にはちょっと合わないんです。
縦の長さで合わせても、幅で合わせても、いずれにせよどこかでサイズの無理が生じてきてしまう。

4444は、甲の幅や高さが高いんですが、その分踵も広いので、踵が緩くて、歩くたびに抜け気味になってしまうんですよね。結果靴ズレ。


しかし、4497Sの場合は、踵の抜けもさほどなく、足幅もしっかり取られているので、僕の足にものすごくフィットしてくれます。まして、短靴ではなく、高さが足首辺りまであるレースアップブーツなので、足のホールド感もしっかりあって、より靴ズレしにくいんですよね。
たぶん4497Sの短靴があっても、僕は靴ズレしないと思うんですが、ブーツであることがさらにその事実を確固たるものにしています。



さてさて、ここまでは、僕の足がいかにトリッカーズの4497Sラストに合っているか、という自慢話で終始してしまっていましたが、何が言いたいかと言いますと、トリッカーズと一言で言っても、ラストでぜんぜん違うんですわ、ということです。(これは、どの靴ブランドでも言えることですが)


これからトリッカーズを買おうと思っている方で、このブログを閲覧してくださっている方もいらっしゃると思います。中には、個人輸入や通販で買おうと思っている方もいらっしゃるでしょう。
僕も同じような経験を経て、およそ10足にも及ぶトリッカーズを取っ替え引っ替えし、いまのマイ・ベスト・トリッカーズ(MBT)に辿り着いたので、そのような方に、「靴を買うときに、試着しないなんてのはナンセンス」だなんて非情なコメントでバッサリいこうとは思っておりません。

ただ、最初の履き心地が堅めのトリッカーズでは、何度も失敗することが大切やで、と慰めにも似たアドバイスをしておこおうと思います。

もちろん、一発目からマイ・ベスト・トリッカーズ(MBT)に出会えたら、それはそれは幸運な事に違いないのですが、トリッカーズは、ラストによって大きくサイズ感が変わってしまうことも念頭においてください。


例えば、僕のこれまでの着用履歴のサイズと着用感を以下に並べてみます。
ちなみに、僕の足は実寸で25.7cm、足幅が広く甲高な足で、甲周りは26cmぐらいあります。


【4444ラスト】

・Bourton UK8 … 全体的に緩い。JUNYA MANとのコラボなのに全然履かなかった
・Bourton UK7 1/2 … ちょっと緩め。踵も少し緩い。
・Bourton UK7 … 足の前部分はピッタリ。ただ、踵がまだ緩い。捨て寸なさすぎてつま先も痛い
・ロガーブーツ UK7 1/2 … 4444ラストの中では一番ピッタリ。ロングブーツだから?でも踵緩い

結局、4444ラストは自分の足には合わねーわ、と判断して、すべて売ってしまいました。


【4497S】

・Stow UK8 1/2 … 足首で固定できるものの、緩い。
・Stow UK8 … 当初はピッタリに感じてきたが、履き込んでいくとユルユルになる。
・Malton UK7 1/2 … ついにきた!最初から超ぴったり!靴の中に無駄がない感じ!


とまぁ、こんな感じです。

僕の場合は、大きめのものから徐々に小さくしていって、MBTが見つかったのですが、
4444ラストに限ってみると、どのサイズを行ったり来たりしても、やはりベストがありませんでした。

ちなみに、上記のものはすべてFitting 5のものですが、4444ラストのベストを見つける旅の最中、Fitting 6に挑んだこともありました。(個人輸入しました)
結果は、これもやはりでかい。4444ラストはどこまででかいやつなんだ、と痛感させられました。




その他、僕がいまもっている靴のサイズ感をそれぞれ下記に載せておきますので、サイズ選びで迷われている靴の旅人のみなさんには、参考にしてもらえればと思います。
(あ、やっぱり靴によって、サイズって全然ちげぇな、というのを実感していただけるかと思います)



ALDEN×Brooks Brothersのアンラインドローファー ヴァンラスト US8 1/2D
  足幅ピッタリ、踵は超微妙に抜けるけど気にならない。ただ甲がピッタリ過ぎてたまに痛くなる。
  履きまくって、靴が足に合わせて伸びてくるのを期待。

Paraboot ADONIS(ローファー) ラスト不明 UK7 1/2
Paraboot Chambord(シャンボード) UK7 1/2F
  これもトリッカーズのMalton同様、僕の足にピッタリで、最高の履き心地。

RRL Murdock Engineer boots ラスト不明 US8D
  これは、ちょっときついかな?だけど、歩けるし、足は痛くならない、というジャストフィット。

New Balance 996 US8.5D
  ピッタリ。8Eでも良いと思うけど、8.5Dで踵が抜けるようなことは全くない。


とまぁ、こんな感じでしょうか。

靴は、サイズがピッタリであればあるほど気持ちがよく、靴への愛着も増えますから、僕のいまの手持ちの靴の中で最も愛しているのは、トリッカーズのMaltonかRRLのエンジニアです(笑


今後、彼らよりも愛せる靴が出てくることを願って、靴の旅はまだまだ続けていくのですが、サイズがピッタリの靴を見つける度に、その旅路へのモチベーションは当然ながら下がります。
つまり、新しい靴はいいや、となります。

結果、家計にも優しく、心にも余裕が出てきます。
心にも、財布にも余裕が出てくると、恋愛とか結婚とか、一気に近づきますよね?

つまり、婚活を始めるにあたっては、まずピッタリサイズの靴を見つけろ、これが必勝法である、と私の教えをみなさまにご紹介したところで本日はお開きです。


最後に、散々今日のブログに登場しました、親愛なるMaltonの画像でも。




1枚だけですみません。。

今後、「靴の写真集」というタイトルで、写真ばっかり載せた記事も予定しておりますので、その時を楽しみに待っていてください。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。
    Tricker'sのサイズで迷い、WEBで調べていたところ、こちらのブログにたどり着きました。
    宜しければアドバイスいただけますと幸いです。

    私はKawakami様ととてもよく似た足の形をしておりますので、とても参考になります。
    こちらの記事ではTricker'sのサイズ表記を全てUK表記で統一されていらっしゃいますが、これはUS表記のものもUK表記に変換して記載されていらっしゃるのでしょうか。

    Kawakami様は当然ご存じのことと存じますが、Tricker'sは輸出用商品はサイズ表記がUS表記になっております。
    そのため、平行輸入品以外の商品は多くがUS表記になっているかと存じます。

    現在、私はとあるショップ別注のMALTONの購入を予定しております。
    ショップ別注のその製品はUS表記になりますが、US7.5(UK7)かUS8(UK7.5)で迷っております。

    US7.5ではぴったり過ぎる気がするし、US8では踵が浮いてしまうような気がします。
    もし宜しければ、Kawakami様のご購入されたMALTONの購入先と実際に靴に記載されている数字をお教えください。
    宜しくお願い致します。

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    1. ユートさん、はじめまして。

      ご質問いただきありがとうございます。
      並びに、回答遅れまして、誠に申し訳ございません。

      こちらですが、購入先は、イギリスのショップになります。
      つまり、個人輸入による入手です。
      そのため、サイズ表記の7.5は、そのままUK7.5と解釈して間違いないかと思います。

      ちなみに、私は、国内の代理店を通したMALTONには足を入れたことがないため、US表記でのサイズ感が、どのUKサイズに対応しているかまでは分かりません。

      心許ない回答となってしまい恐縮ですが、少しでもお力になれれば幸いです。

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